GWS F−15 製作

ノズル部分はプッシャー仕様時にスティック状の

モーターマウントを差し込むため左右がつなが

っています、このままだとかなり違和感が有る

のでカッターで中央部を切り落とし左右独立さ

せる。
左右のノズルが離れて見栄えが良くなりました。
吸排気効率を上げる為にダクト内のバリをサン

ディングして除去する。

上がサンディング前、下がサンディング後。
更なる吸排気効率UPの為に重量増加を承知

でダクト内に梱包テープを貼り滑らかにする。

昔実物のエンジンのポート研磨をしたことが有

るが理論的には同じなので効果は有るかな?
GWS純正のダクト2基を置いてみる。

勿論加工なしでピタリと収まるが、KV値の高い

300クラスのブラシレスで電流を食わすか

少し加工してSF製のダクトにスピード400

モーターで電流を抑えるか・・・
フライングテール用のGWSパークサーボが

未だ手に入らない為、主翼と胴体は仮組で

水平尾翼は横に置いて全体のフォルムを

見てみる。
機体上部のここはプラスチックのカバーが付く。

ここのカバーを取り外し可能にしておけば

インペラー等の交換が簡単に行えそうです。
主翼と胴体は3本のカーボンパイプと1ヶ所の

カップラーで固定され、スパン方向へは3ミリの

カーボンパイプの補強が入ります。

今回はフライングテール仕様と言うことでエル

ロンサーボは使用しないのでベースを梱包

テープでカバーします。
カップラーの爪を押しながら主翼を抜くと

この様に主翼と胴体が分割でき保管時に

場所の節約になりそうです。
垂直尾翼はベースのプラスチックに差し込んで

ビス・ナット止めなので、ここも脱着可能です。

コクピット下部にバッテリー・受信機・アンプ等の

設置場所が有りコクピット自体はワンタッチで

脱着可能です。
メインギア引き込み脚取り付け部分の製作。

最初の一刀を入れるのはやはり緊張します。

内側のダクト部分と外側の機体表面部分に

はみ出さないよう最大限にタイヤ格納部分を

切り抜き、1.5ミリの航空ベニヤで台座を作る。
両サイドの格納スペースが出来上がり。

1サーボで左右を操作するのは難しそうです。

最悪引き込みに3サーボ使わないと駄目かも、

エレボン2サーボ、ノーズハンドリング1サーボ

の3サーボなので計6サーボは許容範囲か?
ノーズギア引き込み脚の土台を作る。

ここはステアリングも兼ねるので複雑に発泡を

カットしながらの作業と成る。

基本的にはフランカーと同じ感じですが、ステア

リングサーボは後方に取り付ける事とする。
ノーズギアはキットの物を使用。

ステアリング用のロッドをシュリンクチューブと瞬

間接着剤でサイドに固定する。

今までは銅線を巻いて半田付けで作った所です

が飛行仲間のVoodooさんがいつもこのやり方で

問題なく飛行を楽しんでおられるので今回は

アイデアを拝借
GWS引き込み脚を載せてみる。

ステアリング用のコントロールロッドは発泡の

適当な所を何度か突き刺してシックリ来るとこ

ろに決める。

ハンドリング・脚の出し入れ共に問題無く動作

しそうです。
上から見るとこんな感じです。

車輪格納部分の上にバッテりーが搭載される

ので引き込み用のサーボを何処に納めるか

が問題です。
GWS製パークサーボが2個入手できたので

水平尾翼はオールフライングテール仕様とする。

着陸時の微妙なロール方向のコントロールを

考えるとエルロン仕様の方が良いのかも知れ

ませんが、主翼にエルロンが無いと言うことで

低速での着陸進入時にエルロンを切りすぎて

ブレーキとなり翼端失速が起こるのを回避出来

そうな気がします。と言うのは理屈で、実機の様

にタキシングしながら動翼チェックで水平尾翼が

左右反対にバッコンバッコン動く様にしたいだけ

なのです・・・。

サーボの出力軸に直接水平尾翼を固定します。
サーボを胴体に接着してから水平尾翼をビス

で取り付けます。

少し不安な気もしますがGWSさんの設計・機体

だから大丈夫でしょう!
こんな感じのオールフライングテールに成る。

ノーズギアハウスのサイドに脚に干渉しない

よう引き込みサーボを搭載する。
リンケージの関係からメインギヤ引き込み

サーボはやはり左右独立とする。

ここも狭いタイヤハウスの中に引き込み用

サーボを何とか搭載できた。
サーボを独立する事によりノーズ用サーボと

メイン左サーボは同方向に回転するが

メイン右は反対回転になります。

同調させる為には異なるチャンネルを使って

ミキシングをかけるかサーボリバーサー?を

組み込むか・・・・

何とか三輪の引き込み脚ができました。
ランディングギヤ支柱の後ろへ堅木でストッパー

を作りプラスチックの根本から折れるのを防ぐ。
引き込みの次はエアブレーキ製作。

コクピット後方のスポイラーの出っ張りをカッターの

刃で水平に切り取った後、胴体スポイラーのパネ

ルラインに沿って2oくらい切り込みを入れスポイ

ラー部分をカッターの刃で薄く剥いだ後、サンドペ

ーパーで平らにならし梱包テープを貼る。
スポイラーを1.5oバルサで作り透明のオラカバ

でフイルム貼りした後、先程切り取った出っ張り

部分を貼り付けるためフイルムを剥がしエポキシ

で貼り付ける。

スポイラー側に3oのバルサでヒンジを作り、ボデ

ィー側の2oのバルサで挟み込み軽く動くように

エポキシで接着、ヒンジピンはサイドから0.8oの

ステンロッドを通しロッドが抜けないように穴の上

にはテープを貼った後、バルサ部分をヤスリで成

形してボディーラインになじませる。
スポイラーが閉じた状態です。

本体側の窪みの方が少し深すぎてスポイラーが

気持ち落ち込んでいますが、出っ張っているよ

りはいいので良しとしましょう。
ここでもスポイラー用のサーボがダクト内へ

はみ出さないようギリギリの所へ接着する。

ストロークの関係上スポイラーの根本の方に

力点が来てしまったが、大丈夫でしょう。
ダクト中央に綺麗に収まりました。

リヤエレベーターの配線が胴体サイドの溝を

通って前方まで来ます。

ファンモーターの配線は中央の溝を通り機首部分

まで来ます。
プロポの6ch(フラップ)を使い、サーボスピードを

上下共に1秒ずつくらいのディレイをかけて動作

させます。

三段スイッチの二段目でこれくらいスポイラーが

立ち上がります。
三段目で約45度位でしょうか、これでかなりの

エアブレーキ効果が期待できそうです。
フランカーで実績の有るSFダクトにスピード400

ブラシモーターにするか迷ったものの、テール部

を重くしたくないのと、新たなパワーユニットの

試験を兼ねてHYPERIONのアウターローター

P1913-06M KV値3700をチョイスする。

実測33000回転で20A、2基で40A流れますが、

飛行場の条件があまり良いとは言えなく、

離陸時のみパワーが有れば良く上空では

中スロー中心なのでプロポのスロットルカーブで

HI側を30〜35A程に抑えれば何とか行けそうで

す。

ここで上下の胴体がやっと合体です。

胴体サイドを通ってきたエレベーターサーボの

配線は途中で外板の溝に沿ってコクピット

内部のメカ室へ入ります。
引き込みサーボの配線も外板の同じ溝を通り

室内へと入れ、配線を引き終わった後、外板

部分に梱包テープを貼り配線を隠す。
ダクト上部のハッチ?は事務用の両面テープ

で貼り付ける。
完成間近の機体をフランカーと並べて大きさを

比較してみる。全長とスパンはよく似た数字

ですが、翼面積が全然違います。最終的に重量

もブラシレス仕様のフランカーよりも150g程重く

なるでしょうか?
                   

                    ここで思わぬトラブル発生!!

完成間近ということで何度目かの動翼・引き込み脚並びにエンジンチェックと思いハイペリオンの

Eメーターを介してバッテリーをつなぎ、スロットルを一度フルハイにし、ダクト2基で約40Aの電流を

確認、この電流を30A程に調整するため再度スロットルを中スローに上げた時、片方のファンが

突然止まりアンプから白い煙が・・・慌ててスロットルOFF、バッテリーを外しモーターがロックした

のかチェックするもモーターは正常に空転。訳が分からずこの焼けたアンプを外し残りのダクトを

再度回して見たところEメーターの電流は19A前後で、ナント!こちらのアンプからも白い煙が・・・

もう少しで機体が溶けて穴が開くところでした。一瞬にしてアンプ2個昇天です。

その後、試しにと手持ちのGWSのアンプで同じダクトを回したところ何の異常もなくダクトは19A程

で正常に回転し続けました。


翌日メーカーさんに問い合わせた所、以下の様なアドバイスを頂きました。

GWSのダクトを高回転(今回Eメーター計測33000rpm)で回すとインペラーのブレードが遠心力

でのびてダクト内壁を擦りモーターに負荷がかかり大電流が流れアンプを壊す為、インペラーのブレ

ードを短くしてダクト内壁とのクリアランス(片方)を 1.5〜2o程度確保するように。

と、そこで以下の疑問が沸きました。

・電池電圧は少し落ちたでしょうが同じ条件でGWSのアンプでダクトを回しても問題は無かった。

・GWSは自社の更にkv値の高いブラシレスモーターで実証、推量データー有り。

・もともと他のダクトよりもGWSのダクトはインペラーと内壁のクリアランスはかなり広め。

・機体に搭載前、ダクトの推力体感と言うことで手持ちでダクトを回した時、余りもの推力で手に力

が入りダクトが変形してインペラーが擦ったがEメーターは20Aあたりでアンプの確定容量28Aなど

決して流れなかった。  等々


この事例は色々な原因が重なって起きた現象でしょうから決してアンプのメーカーさんを非難する物

では有りません。



少し気を取り直して

イーグルパイロットの養成(製作)

いつもは軽量紙粘土で作っていますが、粘土欠品

の為今回は発泡で挑戦です。

機体の塗装をしようとフランカーの時と同じ本数の

塗料で作業をしたら塗れたのはこれだけ、それも

主翼は片面で斑模様のまま。やはりフランカー

より表面積がかなりデカイ!

照明の関係で青く見えますが、実際は自衛隊の

ライトグレーです。
グンゼMrカラーで自衛隊カラーのグレーツートン

に塗る。

塗り終わった機体を再度仮組してみる。

塗っている最中は殆ど色の違いが分からず

もっと色の変化を付けるべきかと考えたが、

こうして見るといい感じです。

やはり手抜き梱包テープのカバーリングだと近く

で見るとシワだらけですが、フランカーも飛んで

いれば全然分からなかったので大丈夫でしょう。

デカールを貼り最後に半光沢のトップコートを全体に

吹いて終了です。

全備重量はちょうど1kgで重心位置も設計図通り

の位置に納まりました。


       全長:   1050
       全幅:    900
       全備重量:1000
       主翼面積: 23.9
       翼面加重: 41.9
百里基地所属 

航空自衛隊第7航空団 第204飛行隊

F−15J イーグル の完成です。
当初安価な8ch受信機を使うつもりでしたが、

ご覧のようにメカ室は配線が所狭しと這い回って

いるため安全を考えてJR純正PCM10Sの受信機

を使うこととする。

さすがに送信機のスティックを動かさない限り

サーボ類はピクリともしませんね。